yukijuki’s blog

このブログは、色々僕が得たことを書こうかなと思っています。

失敗に失敗を重ねて知った自分の無能さと起業の断念

簡単な紹介

はじめに、僕のブログを読んでくれている人はご存知だと思いますが僕の簡単な紹介をします。

 

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神奈川県の大学で勉強している一人暮らし学生です。

僕は、大学2年生の頃に彼女の妊娠が発覚したが親のいうことを聞かずに自分で独立して働くと言っていろんな働き方をしながら最終的に起業をして今現在親の力を借りながら生活しております。ありがたいことながら、大学にもまだ所属(休学)しています。

 

現在は、我が息子が無事1才を迎えてくれて大変幸せな生活を送ることができています。

 

そしてこの記事はこの1年間半僕が大学2年生から“起業する!!”と走り出してから失敗した多くのこととそこから得たことをまとめのです。

これを通して読者に伝えたいメッセージは特にありません。子供を持ちながら大学生をやっているある関東の学生の話と実際起業する際に知ってれば嬉しいことについてです。

 

簡単な時系列

2017/09 妊娠発覚

2017/11 親と縁をきる

2017/11 独立しようとしてフリーランスとして働く

2017/12 起業らしきものを開始

2018/02 親と縁を戻す

2018/03 Greeインターン

2018/04 ブロックチェーンの勉強を始める 

2018/06 ビジネスコンテストに参加

2018/12 投資家に出会い会社設立

2019/06 起業断念

今後

現状に到るまで

2017/09 妊娠発覚

出会った女性と恋をして、後から発覚したのは彼女の年齢が18才ではなく16才だったということが一番衝撃だった。その後もそれを認識した上で同棲をし、結果子供を授かった。この時僕は、何も考えていなかった。というか、子供ができることでどういった制限やお金がかかるなどを理解していなかった。仕送りとバイトでもすればいいやと思っていた。

 

2017/11 親と縁をきる

相手の親が自分の親に養育費を請求するなど、そういったことに巻き込みたくなく結果僕は独立することを決めました。書類のサインなど法的に縁はきっていません。実家に帰って、親とお話をして縁切れと言われて縁を切り独立しますと言って戻ってきただけです。人生で一番メンタルが鍛えられた瞬間でした。

 

2017/11 独立しようとしてフリーランスとして働く

フリーランス映像クリエイターとして、4年間ほど高校生の頃からやっていた映像編集で受託を開始する。うまくいけば、週8万円の時もあったが不安定で学校に通いながら月20万円も稼ぐことは無理だと思い、空いた時間を工夫してお金が入る仕組みを考え始めた。最初に始めたのは、Youtuberだった。

www.youtube.com

動画作成4本ほど挑戦したがスケールするのに時間がかかりすぎると思い途中で断念してしまった。

 

2017/12 起業らしきものを開始

ちょっとしたビジネスアイデアを考えてはすぐに友達と共有し、大学の起業ヘルプセンター的な所になんども持っていった。しかし、あまりヘルプにならず資金をどのように調達したらいいかもわからないままとりあえずアイデアを作っては壊してを繰り返していた。

 

( まず起業のアイデアを考える際は、“誰のどういう課題をどのように解決するか”を深ぼって見てください。市場の大きさやどのようにユーザーを獲得するかなどはそのもっと後です。)

 

この時、まずははじめにどこかの起業セミナーにまずいけばよかったと思っています。

 

まずは型にはめて考えないと、何を基準に考えればわからないというのを繰り返してしまうので。Code Republicさんや、East Ventures capital Yahoo Japan Capitalさんなどに最初に出会えれば僕は1年間こんなに苦労しなくてよかったのではと思うぐらい特に学生で就業経験のない方にとって最初に始める環境はとても大事だと思います。

 

2018/02 親と縁を戻す

最初の3ヶ月、僕は生活保護で家を借りたり大学に寝泊まりしようと思っていたのですがママの優しさで家と大学の解約はありませんでした。ただ、自分で食費や生活費を稼ぐことはものすごく大変でした。バイトもほぼ経験したことないSpoiled kidだったので2人分の食費を稼ぎながら学校に行くので精一杯でした。

 

2018/03 Greeインターン

2年生の冬にグリーで1、2年生でメディアなどに興味ある人の説明会があり、たまたま事業部長と話しをして気が合いその事業部長がいきなり面接などもせずにグリーのインターンに僕を入れてくれました。そのおかげもあって、実際に能力もないのにいきなり入ったので実際実務になった時にエクセルも使えないしプログラミングもかけないし自分の無能さを痛感しました。データ取得できない、分析できない、管理くらいしかできない中、仲良くしてくれた上司の方がこれから学べばいいと励ましてくれてとてもいい環境だなって思いました。

 

実は僕が現在IT企業が大好きな理由は、この上司のせいでもあります。最初に出会った時に、“タメでいいよ” とか “一緒にご飯行こうぜとか” 今でも話したりして今月久しぶりに会あうと思っているくらい仲良くしてくれました。また、僕を入れてくれた事業部長も僕がアイデアをすぐに持っていくと仕事中でも手を止めてすぐにアイデアを聞いてくれました。

ただ、僕は自分がここにいては今の業務をこなすだけで終わってしまうと思い、3ヶ月して辞めてすぐにプログラミングなどを勉強しました。

 

入れてくれたのは、このページ開いて一番最初に出てくる人。

Arineという美容アプリを運営されています。

recruit.gree.net

 
2018/04 ブロックチェーンを勉強する。

最初2人でやっていた僕のビジネスに、いろんな人が入ってきて当時流行りであったブロックチェーンでビジネスをしようという話になり僕は、そこからブロックチェーンを勉強し始めました。

 

5月末にはプログラミングをひたすら勉強し、2018年10月末に自分たちが考えているビジネスのバックエンドをスクラッチからブロックチェーンで一人で書くという偉業を成し遂げました。この際に、ずっと家にこもっていたので体重は増加し皮膚もあれてしまい大きな等価交換をしました。

 

4月ごろからこのブロックチェーンのビジネスをとりあえず聞いて欲しく、いろんな社長や投資家をFBで見つけメッセージを送りつけては、いろんな人に会いにいってました。上場企業の社長が直々会ってくれ、話を聞いてくれるような経験もありました。

 

2018/06 ビジネスコンテストに参加。

息子のゆずっぺが誕生しました。

生まれた時は、なぜか涙がでました。

 

僕の考えたビジネスをとりあえず見てもらうにはまず、ビジコンに出ないといけないということを知り慶応が開催しているビジネスコンテストに2つ、Sonyが開催しているコンテストに1つ出しました。

 

慶応のビジコンは二つとも出場しましたが、どちらも中間審査で落ちました。

理由は簡単で、誰のどのような問題をどのように解決するかというのが明確ではなかったからです。僕らは、どのように解決するかにこだわりすぎていてどのような問題かというのをちゃんと把握できていなかったのです。

 

どのように解決するかにこだわってしまうと

*例えば

美容師とユーザーをマッチングするなら、AIにやらせばいいや!!

どういった問題かというのを言語化できていないとどのように解決するかの優先度(ソリューション)がつけられなくなり、その解決策が適切かを判断できなくなります。

 

 

思考過程

AIでマッチングしよう。

じゃ、どうすれば美容師とユーザーはマッチングしやすくなるだろう?

問題の明確化

メニューを探す際、施術名が業界用語すぎてわからないという女性が多くいるからその施術がどのようなものかわかりやすくする必要あるんじゃないかな?

解決策の洗い出し

思いつく解決策

・どのように変わるのか実際のその美容師の過去の施術のBefore After写真でメニューを選べるようにしたらカラーの種類の違いがわかりやすいかも?

・AIでメニュー名から、施術例を自動画像生成してあげたらいいかな?

・etc..

ソリューションの検証

10人の女性に聞いたとこと、Before Afterの写真だとわかりやすくてメニュー表示が名前ではなくて、具体的な写真例が見えるならそのマッチングアプリ使ってみたいとのことだったよ。

あれ、AI使わなくてもいいんじゃない?

問題が明確になる前に、AIという解決策がさきにあると、AIに縛られてしまいなぜAIを使うのかという妥当性を追求できないのです。

 

僕が学んだ社会に出て一番学んだことは、アイデアを出す際にそのアイデアがどのような問題に対するアイデアなのかということが前提であるということでした。よく言われる、問題発見問題解決能力です。

 

逆に、最近グーグルやマイクロソフトインターンの面接で聞かれたことは、ここだけでした。(どっちも落ちました笑、なぜなら落ちた後に気づいたからです。来年また受けます。)

 

ちなみに、グーグルのインターンの質問です。

・あなたの利用したことあるグーグルのプロダクト一つ選んでください。

・何人のユーザーが利用していると思いますか?

・そのユーザーからの収入を来年までに5%あげてください。あなたのとる行動は何ですか?

 

最後の問題で、あなたならどう考えますか?

最初に、広告やインスタグラムなどでアドバタイズするという風な発想に至りませんでしたか?小さなある特定のコミュニティで、はやらせてバズらせるなど。自分の独自の手法を使って何かをするのですか?需要のある層を新しく発掘するのですか?

 

では、その解決策に至ったのはなぜですか?

お気づきだと思いますが、実は、ここで何をするか(解決策)は一番大事ではないのです。大事なのは、今現在どういう問題があるかを発見することです。

例えば、そのプロダクトの集客から定着そして収入に変換されるまでの過程で何が問題なのかを発見した上でその解決策を持ち出さないとその解決策が適切かわからないですし、検証する優先事項がないまま進むことになってしまいます。

 

もっと具体例でいうと、

集客して定着するまでの割合が他社の製品と比べてとても悪いです。

そのUXの中でも、特にこのページに到達した際の直帰率(離脱率)がとても悪いです。

このページの情報量が多すぎるのではないかなという仮説を立てましょう。

情報量を減らしてもう一度計測して検証してみましょう。

改善されませんでした。

じゃ、このページの配色の数を減らして計測して検証してみましょう。

改善されました。

 

というように、この問題を見つけた上で問題を解決する能力を利用するのがとても大事なのです。話に戻りますが、僕が去年ビジコンで落ちた理由はこれです。ただ、その中でもビジコンの発表の中で僕のアイデアを気に入ってくれた社長さんがいて、その社長さんにその後投資してもらうことになります。

 

ソニーのビジコンは、

「Jasrsacのお金の不透明性をブロックチェーンで透明化する。」で提出し、通らなかったもののソニーの本社に呼んでもらいブロックチェーンを使ったビジネスを今後みたいというので色々経過を知りたいと名刺をもらったりしたのですが、投資してもらった方のビジネスを継続するためにやめました。

 

2018/12 投資家に出会い会社設立

最初、1300万円投資してくれると聞いたときは、人生やっとここまできたという嬉しさでいっぱいでした。念願の奥さんと籍を入れてもう一度一緒に暮らせると思うと嬉しさか出てこなかったです。(お金がなかったので、奥さんは実家住みでこっち来て会いに来たり、食費なくなったら実家戻ったり)していました。

しかしここから、さらに無能性を発揮していきました。

僕が会社でやっていたことは、組織として全員に役割をふりプロダクトの構想を練ることでした。アプリを作る時も、先ほどの問題が明確ではなく解決策が主体になっていたので問題が明確になっていないままアプリの開発をはじめてしまいました。さらに、デザインがないとアプリができないことに後から気づき自分がデザイナーになってデザインを作成していきました。デザインも、初めてで変更ばかりで開発する前に仕様を確定させないといけないのに、なんどもデザインを変更してエンジニアが何度も開発を1からしてしまう羽目に。

 

さらに、そもそも解決策ベースで進んだので、その後にちゃんと問題が何かを言語化してそのための解決策としてこれは適切ではないよねということで、コードを全部書き直しています。プロダクトマネージメントで一番やってはいけないこと。(そもそもこれがプロダクトマネージメントという職種であると最近知ったw。)

 

スタートアップのプロダクトマネージメントとして本来あるべきは

 

イデア

問題が何かを言語化します。

問題の需要の検証

本当に問題なのかをユーザーにインタビューなどで検証します。

問題に対する解決策の検証

その問題に対して何が適切な解決策なのかを検証します。

MVPの作成

その問題に対して適切な解決策を最低工数で作成します。クオリティーは低くても大丈夫です。その問題に需要があれば、ユーザーは今の問題を解決できるはずです。

機能追加

少しずつ、フィードバックを元に必要な機能やデザインを施していき、常にユーザーの動向をアナリティクスやそういったもので計測しながら反応のいいものだけを追加していきます。

スケール

資金調達をして、広告を増やして行ったり、最適化のためにAIを使ったりという手順でサービスのスケールを目指します。

 

僕の仕事はこれ↑全部と、足りない人材を自分で補うことです。

 

スタートアップで一番辛かったのは、僕がユーチューブを作ってる時から一緒に起業し始めた友人との別れでした。お互いに、目的が違うという現実を受け入れなければならなく友人の取締役を解任しました。

 

いい経験もありました、上場直前の他企業の取締役会に出席して発表させてもらったり、高級な場所でのご飯になんども連れて行ってもらったりなど色々ありました。

 

2019/06 起業断念

ここまでたくさんの学びがありましたが、僕は大きな失敗をしていました。

それは、資本政策といわれるものです。

本来起業する際は、自分で会社を立ち上げ投資をしてもらう際に自分の企業価値を見積もりその投資額/企業価値で株の分配をします。

僕は、投資してくれるとゆった投資家に会社を作ってもらい投資してもらったと思っていたのですが現状はそうではなくその投資家と僕で共同出資したことになっていました。出資額は、あちらが1350万円僕が0円なので僕の株保有数は0です。

僕は、月8万円で180時間働いていたただの雇われ社長だったのだと後から気づきました。だから、一旦この会社に辞任表を出してもう一度1から色々と勉強しようと思います。

 

現状

働き先を失い、貯蓄がもうなくて昨日ママから5万円を資金調達したところなので今現在はソフトウェアエンジニアで長期をインターンをしながらサマーインターンで稼ぎまくろうと思います。

起業は失敗しましたが、その肩書きと開発経験があると大抵のインターンシップの書類選考は通ります。面接で本質的なことが理解できてないと僕みたいに落ちますが。

 

履歴書はこんな感じ

docs.google.com

 

大事なのは今後この失敗を生かして、もう一度この夏のビジコンで再挑戦しようと思っています。インターンでお金を稼ぎながら、もう一度仲間と一緒に社会問題を解決しようと思います。

 

メリットやデメリット

メリットをあげますと、めっちゃ勉強できるし全ての職種を経験できるわけだから就職する前にどのように働きたいかを一通り試した上で自分が働きたい職種を見つけることができる。多分社会に出ても自分が思っている仕事と実際の社会の仕事とのミスマッチングがないので、理想通りの働き方でいい40年間を送れる気がする。社会に出て働くのが楽しみなくらいです。

 

さらに僕は起業を通して、今まであまりやってこなかったエンジニアやデータアナリスト、最終的にはプロダクトを改善するプロダクトマネージャーになりたいと思えるようになりました。

 

最初は、やはり自分の優位性に固執してしまいがちですが、起業家はなんでもやらないといけないのでそんなこと言ってられないんですね、で結果いろんなことを挑戦できるようになります。

 

経営だけ、マーケティングだけ、デザインだけ、分析だけとかエンジニアリングだけ、というのを色々やることで

マーケティングとエンジニアリングでデータ自動取得、分析とか

マーケティングとデザインとエンジニアリングをやることでプロダクトマネージメントをより深く理解したりだとか。

 

 

デメリットは、学生時代の楽しいことやニート生活はできないということ。さらに子供がいると飲み会に行くお金もなければ、食費も節約。

イチャイチャラブラブな生活を捧げる勇気がある人はこちらの世界が向いてるかも。

ただ、やはり社会から外れていくので自分の存在を正当化するための哲学と向き合わなければならないのはあるかもしれません。

 

もし、ブログを読んで面白かったりしたらコメントでもなんでも下さい。

読んでくれてありがとうございました。